自主管理マンションの特徴と問題点

一般的に自主管理をしているマンション管理組合の特徴は

  • 管理に対する居住者の意識が高く、管理組合内で活発な議論が展開される。
  • 管理会社を起用しないので、管理コストを安く抑えることができ、徴収している管理費が安い。
  • 自主管理をしていることについて非常に高いプライドを持っている。

等がいえます。特に管理費の面でいうと、前述のマンション総合調査では、全国平均が10,990円/月・戸であるのに対し、エレベーターのない旧住宅公団系の団地などでは5,000円/月・戸前後の金額で運営しています。

しかし、「自主管理」による管理組合運営は全てが良い面ばかりではありません。実はこのような問題点も抱えています。

  • 従来は、関心のある居住者がボランティア主体で役割を分担して対応していたが、住民の高齢化に伴い、昔のようなエネルギーで管理事務をこなすことが困難になっている。
  • 高齢化や賃貸住戸の増加で、役員のなり手が少なくなり、特定の居住者に大きな負担がかかっている。
  • もともとマンション内にマンション管理に詳しい専門家がいないので、最近のように法律が複雑になり、更にマンションを取り巻く社会環境の急激な変化等の事態に適正に対応することが困難になっている。
  • 専門性が高くなった現在のマンション管理のレベルに自主管理のレベルが付いていけず、効率の悪い議論を繰り返すだけで、なかなか問題解決ができない。

等の問題も起こっています。

こうした問題を抱えた管理組合の中には「自主管理を止めて管理会社を活用」を検討したり、「自主管理を継続するがマンション管理士を活用」を検討したり、またはそのどちらかを比較検討しているところもあります。

実績&お客さまの声に掲載させていただいている、千葉県内マンションB管理組合様の場合は、自主管理を継続するにはどうすればよいか、ということからマンション管理士の活用を検討された管理組合様ですし、千葉県内マンションE管理組合様の場合は、管理会社を活用するか、マンション管理士を活用するか、比較検討された管理組合様です。

このページをご覧の方々は、現在、管理費削減目的の管理会社変更か自主管理か、と迷っておられるのかもしれませんが、メリット・デメリットをよくご理解いただいた上でご判断いただければと思います。