自主管理と言うと、やる気満々の管理組合が、自ら選択して行っていると思っている方もいると思いますが、実は、以下の理由で自主管理をせざるを得なくなった管理組合もあります。
- もともと小規模なマンションなので管理会社から見るとそれ程うまみのあるお客ではなかったところ、管理会社のほうから大幅な値上げ要求をされ、それを拒否したら管理委託契約を解除されてしまった。
- やはり小規模マンションの事例で、管理会社に不満があるので管理会社を変更しようとしたが、当方の考えている予算や内容で管理に応じてくれる管理会社が無く、仕方ないので自主管理に切り替えざるを得なかった。
実績&お客さまの声に掲載させていただいている、千葉県内マンションD管理組合様は後者に該当しますが、つまり、「自主管理」は、必ずしも理想的な状態で運営されていない場合もあるのです。
いずれの場合でも、早い段階でそうした事態の可能性に気付いていれば、その前に管理会社変更という選択肢を取ることも可能だったと思いますが、実際には契約終了ギリギリまでの交渉の結果「もう時間がない」というケースが多いように感じています。
重松マンション管理士事務所では、上記のように自主管理をせざるを得なかった管理組合や、
- 従来は、関心のある居住者がボランティア主体で役割を分担して対応していたが、住民の高齢化に伴い、昔のようなエネルギーで管理事務をこなすことが困難になっている。
- 高齢化や賃貸住戸の増加で、役員のなり手が少なくなり、特定の居住者に大きな負担がかかっている。
- もともとマンション内にマンション管理に詳しい専門家がいないので、最近のように法律が複雑になり、更にマンションを取り巻く社会環境の急激な変化等の事態に適正に対応することが困難になっている。
- 専門性が高くなった現在のマンション管理のレベルに自主管理のレベルが付いていけず、効率の悪い議論を繰り返すだけで、なかなか問題解決ができない。
「自主管理マンションの特徴と問題点」で挙げた上記のような問題を抱える管理組合など、「自主管理」でお困りの方の、管理運営のサポートを一生懸命行います。